日本だけじゃない!ドイツのスペースシェア特集

POP-UP STORE NEWSでは、日本国内の様々なポップアップストアについて、特集してきた。
海外では主流となっているポップアップストア。今回は、ドイツの移動販売、ポップアップストア事情についてまとめてみた。

海外のポップアップストア事情

ベルリンミッテ地区のポップアップスペース

ヨーロッパでは、Go-PopUpというサービスを活用して、出店希望者はスペースを確保するのが主流のようだった。

こちらのサービスのサイトでは、ベルリンやパリ、ロンドンなどヨーロッパの主要都市のポップアップスペースが利用できる。

出典:Go—PopUp

ベルリンは、東欧や中欧からの若者が1990年代を通じて20代の若者が多くの国からやって来て、クラブカルチャーを作ってきた。だが、クラブだけでなくファッションやアート、ITスタートアップなど、様々な分野のクリエイティブが集結している。実際に、毎日のように、レセプションや展示会がベルリンの各地で開かれている。

こうした背景から、ベルリンをはじめ、ロンドンやニューヨーク、パリ、東京など文化の中心地であり発信地は、常に世界中から注目が集まり続ける。こうした地域でのポップアップストア出店は、最大のプロモーションにつながるだろう。したがって、必然的に、ポップアップストアの需要は高まるだろう。

海外の移動販売事情

やはり、キッチンカーで扱われているフードは、ワンハンド物がダントツで一位であった。むしろ、ほかの食材を見る機会はほとんどなかったといえよう。特に観光地の近くは、アイスやジェラードが多かった。また、日本に比べて、道路が広く、遊休スペースも広いため、2tトラックのサイズのものから、軽自動車より小さいものなど、大小様々なキッチンカーが見られた。

日本でも人気なケバブであるが、キッチンカーでもやはり人気だった。
難民を多く受け入れてることでも有名なドイツ。ドイツに住む移民で一番多いのが、トルコ人ということもあり、ケバブやファラフェルと呼ばれる豆のコロッケなどのトルコ料理の店は、日本のラーメン屋のように現地のソウルフードとして受け入れられていた。

こうしたファラフェルやドイツでも人気なホットドックの移動販売は少し特殊で、人が移動しながら販売するというものであった。焼き台を前に背負い、常に焼きながら町を練り歩く。フランクフルトやベルリンの観光地やショッピング街では、常に数名の移動販売マンがこうして、ワンハンドフードを販売していた。

フランクフルトのショッピング街での移動販売の様子

番外編

ドイツといえばビール。そして、この時期はオクトーバーフェストが開催されている。やはり本場のオクトーバーフェストは、規模も多く、非常に盛り上がっていた。

なんとこれらのアトラクションは、移動式で季節ごとに様々な地域に出現し、一定期間営業して、また次の街に移動する。普段は何もない土地に、開催日が近づくと、アトラクションや仮設のバーやレストラン、屋台などが突如として出現するそうだ。まさにポップアップ遊園地とでもいうべきだろうか。これらは、ドイツの伝統的なお祭りとして、国民から愛されているそうだ。


今回はドイツの移動販売について、まとめてみた。
フードの移動販売から移動遊園地まで、ポップアップ○○は世界各地で一般的になってきたということを改めて再確認させられた。